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 児童養護施設を出た若者たちの自立を支える滋賀県守山市のNPO法人に、見覚えのない「M子さん」からの寄付と、「旅は自分の世界を広げます」と書かれた手紙が寄せられてから1年余りが過ぎた。手紙通りに11人の若者は思い思いの土地をめぐり、初めての発見や経験に心を躍らせた。旅の思い出やお礼を文集にまとめ、ホームページでも紹介している。

 NPO法人「四つ葉のクローバー」にM子さんから600万円の寄付が振り込まれ、手紙が届いたのは2017年10月中旬。M子さんは手紙の中で、四つ葉のクローバーの若者たちに旅することを促していた。

 若者たちは四つ葉のクローバーのビルで共同生活している。卒業生も集まる「真夜中会議」を定期的に開いており、直後の10月下旬の会議では、M子さんの言葉の真意や寄付金の使い道について話し合った。

 親の虐待などを受けて児童養護施設で育った若者らの中には旅行の経験がなく、ホテルの予約に戸惑い、旅行費の計算や移動手段を記した計画書を何度も書き直した人もいたという。1人5万円以上の予算でそれぞれの「目的地」を決め、これまでに17~25歳の男女11人が出かけた。今後も若者たちの旅は続く。

 寄付は旅行費以外にも、進学のための費用や資格、免許の取得など経済的に困窮している若者を応援するみらい基金に充てている。四つ葉のクローバー理事長の杉山真智子さん(59)は「M子さんがとてつもなく大きな恩を子どもたちに与えてくれた」と話す。

 今度は若者たちが誰かのために何かを与えることができるのではないか、と思っている。「M子さんが大事にコツコツとためてきたお金を絶対に『生き金』にしなければならないという気持ちです」

 旅を終えた若者たちは、思い出を文集「四つ葉旅新聞」にまとめた。感謝の気持ちがM子さんに届くようにホームページでも紹介されており、喜びと興奮の跡がちりばめられている。

 「毎月の給与だけではとても九…

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