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 三菱地所は9日、福岡市・天神地区で運営する商業施設「イムズ」の営業を2021年度中に終了すると発表した。福岡市による再開発構想「天神ビッグバン」で周辺の開発が進むことを踏まえ、ビルを建て替えて新しい街づくりにつなげたい、としている。

 営業終了の具体的な時期は今後、テナントや関係者と調整して詰める。計画の詳細は未定だが、2022年度中に建て替え工事に入りたい考え。

 ただ、イムズは「天神ビッグバン」で認められている高さ制限の緩和区域内ではない。現状では建て替えても現在の高さ約66メートルとほとんど変わらない。このため今後、制限緩和について、福岡市などと調整を進めていく、という。

 イムズは1989年4月に開業。地下4階、地上14階建てで、延べ床面積は約4万5千平方メートルになる。外壁には有田焼のタイルを使い、館内には全国的に珍しいらせん階段状の「スパイラルエスカレーター」を設置していた。「情報文化の発信基地」をうたい、現在は紀伊国屋書店や雑貨店のほか、英会話や料理の教室など計約130店が入る。

 「天神ビッグバン」を巡っては、旧大名小跡地で高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」が入るビルの開発が進んでいる。また、西日本鉄道がイムズ北側に建つ福岡ビル、天神コア、天神ビブレの3棟を一体開発する計画を昨年夏に発表した。福岡地所もオフィスビルの建設を進めている。(田幸香純)