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 岩手医科大は8日、2018年度医学部入試について文部科学省から不適切と指摘された問題で、不利益を被った受験生8人を追加合格とすると発表した。学内に設置した調査委員会から「不利益な取り扱い」と指摘を受けての対応だが、この問題で関係者の処分は行わないという。

 同大は昨年12月21日、医学部以外の教授や弁護士ら5人でつくる調査委を設置。今月4日付で調査報告書の提出を受けた。

 対象者は一般入試を受けた7人と、編入試験を受けた1人。一般入試の補欠合格を決める際、7人は点数順位では合格ラインに達していたが、同大は面接などの評価が比較的低いとして不合格とし、7人より点数順位が低い受験生1人を追加合格させていた。これについて調査委は「下位の追加合格者と比較し、7人が明確に不合格と判断する要素が乏しい」と指摘した。

 一方、編入試験を巡って同大は募集要項に記載せずに同大歯学部出身者を優遇していた。2次試験で不合格となった1人について、調査委は「優遇があった結果」と判断した。この8人が入学の意思を示せば今年4月に入学できる。

 この問題で処分を行わない理由について、同大入試センター事務室の佐々木光章室長は「合否判定における私学の裁量と考えていた。加点のような悪質な組織的な問題ではない」と説明。「点数などの客観評価をより重視し、面接評価もできるだけ透明化するように判断基準も変えていく」と話した。

 

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(渡辺朔)