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 結婚はしたいし、婚活は必要だとは思っているが、先立つものが……。朝日新聞社が、25~34歳の未婚者を対象にインターネットで結婚観を調査したところ、こんな本音が垣間見えた。女性の7割は「収入」が結婚相手を選ぶ時の「譲れない条件」と答え、男女のギャップもくっきり表れた。

 結婚願望は比較的高かった。「なるべく早く」が27%、「いずれは」の50%を合わせて77%(男性75%、女性80%)。一方で、自分が「いずれは結婚すると思う」人は男性が59%、女性は64%と、願望より控えめだ。年収が低い人ほど、「結婚しないと思う」人が多かった。

 年収は交際にも影響しているようだ。男性の場合、「交際相手がいる」人は全体の22%だったが、年収が「100万円未満」に限ると5%、「100万~200万円未満」は8%と1割に満たなかった。

 結婚相手を選ぶ時の「譲れない」条件(複数回答)は「人柄」が96%で最も高く、「価値観」の92%が続いた。「収入」は男性の29%に対し、女性は72%と大きく差が出た。

 相手に求める年収も、男性の64%が「年収は関係ない」と答えたのに対し、女性は「400万円」が41%と最も多く、6割が400万円以上の金額を挙げた。また、女性の85%が相手選びに正規・非正規などの雇用形態を「意識する」と答えた。

 国税庁の民間給与実態統計調査(2017年)によると、男性の平均給与は正規が548万円、非正規が229万円。非正規の男性には厳しい“条件”だ。

 今回のネット調査で聞いた独身の理由(複数回答)でも、男性は「結婚資金が足りない」(67%)と「結婚後の生計が不安」(64%)が、「相手と巡り合わない」(71%)に次いで多い。非正規の男性に限ると、8割がこの二つを理由に挙げた。

 一方、結婚したい人の理由(複数回答)は「愛する人と暮らせる」の85%に続いて、「安らぎの場が得られる」「老後に一人でいたくない」がともに77%と多かった。男女で差が出たのは「経済的に安定する」で、男性は45%だったが、女性は74%だった。

 「婚活」についても聞いた。結婚願望がある人のうち67%が、自分の相手を見つけるには「婚活が必要」と答えた。一方で経験を聞くと、68%が「したことがない」。「今している」は12%、「していた」も19%しかいなかった。「早く結婚したい」人に限っても、「婚活中」は2割にとどまった。

 調査は昨年12月、25~34歳の未婚者を対象に実施。ネット調査会社マクロミルを通じ、登録モニターの1032人から回答を得た。

「深くつきあえば、わかるのに……」

 調査結果について、結婚したくてもできない「当事者」の思いを聞いてみた。

 東京都内の通信関連の会社に契約社員として勤める男性(33)は言う。

 「年収や正規・非正規の違いが、相手選びの基準として、女性からはっきり意識されている。漠然と思っていたことが、示された感じで、しっくりきた」

 彼女いない歴10年。実家で暮らし、昨年のクリスマスイブも、両親らと鍋を囲んで過ごした。

 女性の友人とグループで遊ぶ機会はあるものの、「交際となると、壁を感じてきた」。それが収入や雇用形態での「ふるい」だった。

 結婚したいとは思うが、「実際…

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