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 「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」は豊かさの象徴です。アワ、ヒエ、キビといった雑穀も米、麦とともに「五穀」の一員。古来、日本人の暮らしを支えてきました。食の近代化のなかで急速に姿を消していった雑穀ですが、健康志向の高まりもあり、いまの時代を生き抜いています。

 岩手県北部の軽米町にある県農業研究センター・県北農業研究所は日本の雑穀の新品種を育成する中心地です。最近もアワの「ゆいこがね」、ヒエの「ねばりっこ2号」、キビの「ひめこがね」と新品種を相次いで誕生させました。

 いずれも粘りが強い「もち性」などの品種。アワとキビは、黄色が強い実をつけるのが特徴です。

 寒冷で、夏も「やませ」と呼ばれる冷たく湿った東風が吹く岩手県の北部や沿岸部は、しばしば米の凶作に襲われ、寒さに強い雑穀は欠かせない存在でした。

 「とくにヒエは実が食用、葉と茎が馬の餌になり、農耕馬が活躍した時代は大切な穀物でした」と作物研究室長の長谷川聡さん。人と馬が「曲がり家」で一緒に暮らす独自文化を築いた岩手県。ヒエは、その歴史を支えた穀物でもあったのです。

 日本の雑穀生産はかつて、今の…

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