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 青森県五所川原市出身の歌手、吉幾三さんゆかりの品々を収めた「Y.C.M吉幾三コレクションミュージアム」が移転し、4月に新装オープンする。銀行支店跡地に建設される新たなミュージアムの目玉は、市を代表する祭りを題材に吉さんが作詞、作曲した「立佞武多」の歌詞をあしらった記念碑。曲に縁のある半田秀美館長(59)がクラウドファンディングで協力を募っている。

 半田館長と吉さんの出会いは30年近く前。半田館長が経営する市内のガラス工事会社に「吉幾三です」と電話が入った。

 一度はいたずらと思った半田館長だったが、自宅のガラス工事の相談だと言われてようやく吉さん本人だと理解した。これをきっかけに公私にわたる付き合いが始まった。

 会社のショールームを利用してミュージアムをオープンさせたのは2009年。16年に市中心部にある「立佞武多の館」前に移転したが、居酒屋だった建物を借りたため、約120平方メートルとやや手狭だった。約50メートル離れた青森銀行五所川原支店が別の場所に移ることを知ってその跡地を買い取り、これまでの約2倍にあたる250平方メートルのミュージアムを新たに建設することにした。

 新しいミュージアムでは、吉さんの衣装やギター、書など約400点を有料スペースで展示する。「立佞武多」の記念碑は、無料で立ち入れるスペースに設置する予定。青森ヒバ製で、竜飛崎にある「津軽海峡冬景色」の碑のように、ボタンを押すと歌が流れるものを想定しているという。

 01年4月にリリースされた「立佞武多」は、「五所川原立佞武多祭り」をテーマにした曲を作ってほしいと、市側が半田館長を通じて吉さんに依頼したものだ。快諾した吉さんは曲作りのため祭りを訪れ、高さ23メートルの山車を目にした感動を手元のメモ帳に書きとり、歌詞に仕立てていったという。

 吉さんはその後も毎年のように祭りを訪れ、「立佞武多」を熱唱して会場を盛り上げている。記念碑をつくることで「吉さんが作詞作曲した五所川原市の祭りの歌をもっと多くの方に知ってもらえれば」と半田館長は話す。

 記念碑の制作費にあてるため、クラウドファンディングで2月15日までに400万円を目標に支援金を募っている。ミュージアムが新装オープンする4月29日にお披露目したいといい、当日は吉さんによるチャリティーコンサートも予定されている。

 クラウドファンディングの詳細は、ミュージアムのホームページ(http://www.ikuzo-cm.jp別ウインドウで開きます)で。電話(0173・26・6686)でも問い合わせを受け付ける。(中野浩至)