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 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)が、提携先の三菱自動車と共同でオランダに設立した統括会社「日産・三菱B・V」から約10億円の報酬を受け取っていたことが10日、わかった。日産関係者が明らかにした。統括会社は日産と三菱自の連結対象でなく、この報酬は開示されていない。

 日産がこの日開いた取締役会で、ゴーン容疑者の不正に関する追加の社内調査結果を報告。その中で説明があったという。この報酬は日産の取締役会に諮られていなかったという。日産はこの不透明な報酬に関して刑事告発も視野に検討している。

 取締役会での説明によると、ゴーン容疑者の報酬は2018年4~11月分で10億円近くに上る。ゴーン容疑者は公表済みの17年度分の報酬として日産から7億3500万円、三菱自から2億2700万円、ルノーから約9億円を受け取っていた。「日産・三菱B・V」から受け取っていた約10億円を加えると、報酬の総額は28億円超に膨らむ。

 この統括会社は、日産、仏ルノー、三菱自の3社連合を統括する「ルノー・日産B・V」(オランダ)とは別の会社。日産と三菱自が折半出資して17年6月に設立した。16年に日産が34%を出資し、事実上傘下に収めた三菱自との提携効果を出すことが設立目的とされ、ゴーン容疑者が会長兼CEO(最高経営責任者)に就いた。日産の西川(さいかわ)広人社長兼CEO、三菱自の益子修会長兼CEOも、ゴーン容疑者とともに統括会社の取締役を兼ねるが、2人は報酬は受け取っていない、と日産関係者は説明している。

 ゴーン容疑者は、日産と三菱自…

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