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 台湾の頼清徳(ライチントー)行政院長(首相に相当)ら内閣が11日、総辞職した。昨年11月の統一地方選で与党・民進党が大敗した責任を取った。蔡英文(ツァイインウェン)総統は同日、民進党の重鎮である蘇貞昌(スーチェンチャン)氏(71)を新しい行政院長に起用すると発表。今後、組閣を進める。

 蔡政権が2016年5月に発足して以来、行政院長が交代するのは2度目。蘇氏は陳水扁(チェンショイピエン)政権時代の06~07年にも行政院長を務めた。蔡氏は11日の記者会見で、起用の理由を「経験と気力、執行力がある」と説明。20年初頭にも予定される次期総統選を視野に、安定感のある蘇氏に頼って政権の立て直しを図る。

 一方でベテランの再起用は民進党の人材不足の裏返しでもある。蘇氏は昨年の統一地方選で、台湾北部の新北市長選に立候補して落選した。台湾メディアは「回鍋(鍋に戻された)内閣」などと皮肉交じりに報じている。(台北=西本秀