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 2003年に名古屋・大曽根駅前で起きたビル爆破事件から3年半、教訓を生かす機会が訪れた。爆破事件で重傷を負った小西靖之(48)は、まだ警察学校の教官だった。

 愛知県長久手町=現・長久手市=で元暴力団員の男(50)が、元妻を人質に自宅に立てこもる事件が起きた。駆けつけた愛知署の巡査部長(54)が玄関先で撃たれ、血を流す姿が全国に生中継された。2007年5月17日のことだ。

 救出作戦が始まったのは銃撃から5時間後。電話で男を油断させ、その隙に捜査1課・特殊犯罪捜査室(SIT)の捜査員らが巡査部長を救出した。直後に男は銃を4回発砲した。

 救出にあたったのはSITが中心だったが、ハイジャックなどテロ鎮圧が目的の県警警備部・特殊急襲部隊(SAT)も後方支援部隊として現場で控えた。男が発砲したうち1発が、SATの林一歩(23)を襲った。防弾衣の隙間に命中した弾丸は、鎖骨に当たって方向を変え、心臓近くに達した。林は全国初のSAT隊員の殉職者となった。

 事態は、元妻が自力脱出して動く。発生から29時間後、男は静かに投降した。人質こそ救出したが、捜査1課次長の戸鹿島政晴(48)には複雑な思いが残った。

 1990年代から2000年代…

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