俳優座の養成所で同期だった脚本家のジェームス三木さん(83)は市原さんの訃報(ふほう)を受け、以下のように語った。

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 俳優座の養成所でも、市原さんは当時から断トツに演技がうまかった。優等生タイプで無駄なことはしゃべらない人でした。

 「家政婦は見た!」シリーズなど、セリフのうまさは際立っていますよね。ぬれ場言葉と言われる「なにぬねの まみむめも」の鼻声がいろっぽく、ケンカ言葉の「かきくけこ たちつてと」が威勢良いなど、使い分けが見事だった。

 早口の俳優さんが多い中、ゆっくりと感情が伝わるように話せる抜群の俳優でした。哀愁を感じさせる俳優で、ああいう方が亡くなったのはとても残念です。(山根由起子)