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 世界最大のテクノロジー関連展示会「CES 2019」が、米ラスベガスで、1月8日から11日まで開催されました(写真1)。来年はついに2020年。多くがこの年をターゲットに動いています。次世代通信規格の「5G」は日本を含む世界中でサービスの準備が進んでおり、音声アシスタントを始めとする「AI」が家電の軸になり、自動車業界は「自動運転」へと突き進み、テレビでは「8K」が始まっています。CESでも、こうした四つのキーワードは当然注目されていました。

 ただ、本当にCESが5G、自動運転、AI、8K、を軸に動いていたのか? と聞かれると、筆者は「少し違う」と答えます。では、CESのトレンド、すなわち今のテクノロジー業界の潮流はどこを向いていたのでしょうか? 筆者の目から見たCESの姿をまとめてみました。

 なお、CESの模様は、別途フォトギャラリーにまとめています。そちらも合わせてお楽しみください。(ライター・西田宗千佳)

派手さ・具体性に欠ける5Gと自動運転

 5Gと自動運転は間違いなく、CESを巡るキーワードでした。電機系の大手企業が集まるラスベガス・コンベンションセンターのセントラルホールには、5Gというキーワードが躍り(写真2)、自動車関連企業が集まるノースホールには自動運転とそれに関わる技術の展示が多数ありました(写真3)。

 しかし、5Gや自動運転について昨年と大きく違う点があったかというとそうでもありません。キャッチフレーズ以上の具体的ななにかをアピールしている企業が多かったわけでもありません。といっても、技術が進歩していないわけではないのです。2018年と19年では、ビジネス上の段階が変わってきていることが影響しています。

 昨年まで、自動運転や5Gは構想に近い話でした。数年以内に実現するもののまだ時間もある。そのため、まず企業側は自動運転や5Gのある未来になにが待っているかというビジョンを中心に語っていました。

 しかし、今年は自動運転や5Gが世に出るまで、あと1、2年というタイミングです。構想よりも現実にどのような技術が必要なのか、という実務に近い領域になりました。最初から構想のすべてが実現できるわけでもありませんから、より地に足のついた、別の言い方をすれば「派手さのない」発表になっています。

 特に5Gは、通信速度の高速化などの要素は提示されているものの、それでなにが出来るのかを今年もまだ明確に提示できていません。通信回線は使う側が用途を決めるものという思想もあるのですが、消費者側として、キャッチフレーズ以上の価値はどこにあるのか、どう生活が変わるのかを知りたくもあります。通信関係については、2月末にスペイン・バルセロナで開催されるイベント「モバイル・ワールド・コングレス」が本番であり、そちらに情報を残しているという事情はあるのですが、少し残念ではあります。

■8Kは解像度ではなく「超大型…

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