【動画】来訪神役の若者に水をかける「とへとへ」=貞松慎二郎撮影
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 「男鹿のナマハゲ」(秋田県男鹿市)など、ユネスコの無形文化遺産登録で注目度が高まった「来訪神(らいほうしん)」。福岡県内でも、五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全の願いを込め、来訪神に水をかける「とへとへ」と呼ばれる行事が桂川町で受け継がれている。行事に密着した。

 下土師(しもはじ)地区では12日午後6時前から、「下土師とへとへ保存会」のメンバー8人が練り歩いた。雨具と長靴、ゴム手袋を身につけ、笠をかぶる。とへとへは漢字で「戸恵戸恵」と書き、家々に恵みをもたらすという意味らしい。水は田畑を潤す。田植えの時期に水がたくさんありますように――元々はそんな願いも込められていたようだ。

 暗くなった住宅街に「とへとへー」と掛け声が響く。神様役の若者一行は訪問先に着くとまず、玄関に「しょうけ」と呼ばれる竹製のざるで「お年玉」を差し出す。タオルと食器用洗剤だが、おはらいを受けた縁起物だとか。迎える側は、お返しを渡したり、飲み物の接待をしたり。そしていよいよ、バケツや洗面器に用意しておいた水の出番だ。

 バッシャーンと豪快にぶっかける人、遠慮がちに少しだけ足元へかける人、ホースを使ってシャワーのように浴びせる人……。水のかけ方は様々だ。かけられた青年たちは「今年もよい年でありますように」と大きな声で言い残し、次へ向かう。

 3人の子どもと一緒に水をかけた主婦野村裕美さん(40)は、初めての経験に興奮気味。「来るのを楽しみに待ってました。いい年になりそうです」と声を弾ませた。さんざん水をかけた後、「風邪ひかんごと(ひかないように)。続けていって下さいよ」と、エールを送る女性もいた。

 最も派手に「歓待」したのはカ…

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