【動画】スマートキーの特性を逆手に自動車盗む「リレーアタック」の手口と対策=長谷川健撮影
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 キーを差し込まなくても電波により車のドアを開け、エンジンをかけられるスマートキー。その仕組みを悪用した疑いがある盗難事件が、大阪で複数判明した。スマートキーの電波を特殊な機械で中継することから、「リレーアタック」と呼ばれる手口だ。海外では先行して被害が確認されてきたが、国内でも横行するおそれがある。

 民家の駐車場に近づくマスク姿の男。手にした何らかの機械は、体の前に抱えたリュックから伸びるコードとつながっている。その機械を民家のほうに向けると、駐車中の高級車「レクサスLS500」のハザードランプが点滅した。ドアが解錠された合図だ。その光で、車のそばにいた仲間とみられる別の人物の影が浮かび上がる。この間、わずか5秒ほど。

 昨年9月、大阪府東大阪市の民家の防犯カメラがとらえたリレーアタックの一部始終だ。解錠したものの2人組は逃走。後日所有者の男性(35)が確認したところ、エンジン始動ボタンを2度押した形跡があった。しかし何らかの理由でかからず、あきらめたとみられる。男性は解錠されたことに「こんなに簡単に……」と驚き、メーカーに対策を求めたいと訴える。

 大阪府警によると、今月も茨木市でリレーアタックによるとみられる事件が発生。昨年5月にも守口市であったというが、捜査関係者は「これ以前のものは聞いたことがない」と話す。

 スマートキーは、車とキーが微弱電波を発信し合ってIDを照合。キーを持っている人物がドアを開けたり、エンジン始動ボタンを押せばかかったりする仕組みだ。

 リレーアタックはこれを悪用する。「日本防犯設備協会」(東京)などによると、犯人は主に2人組で、車やスマートキーから出る電波を、遠くまで届くよう中継する特殊な機械で増幅し、2人の間で送受信。車に「近くにスマートキーがある」と誤認させて解錠させ、エンジンをかけて乗り逃げする。その後何らかの方法でIDを書き換え、別のキーで操作できるようにして密売するとみられている。

 通常電波が届く範囲は1メート…

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