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 ゆるキャラグランプリで優勝経験があるニホンカワウソ「しんじょう君」を擁する高知県須崎市は17日、観光大使に任命していたコツメカワウソの「ちぃたん☆」を解任した。このカワウソをモデルにした同名のゆるキャラがインターネットに過激な動画の投稿を繰り返し、市に批判が寄せられていたことが一因だという。

 「ちぃたん☆」はインターネット上で愛らしい動画が人気になっていた本物のコツメカワウソ。市によると、このカワウソを飼育する東京の芸能事務所関係者から観光大使の就任を打診され、市は「しんじょう君」とカワウソのつながりがあることなどから昨年1月、「ちぃたん☆」を大使に任命した。

 「ちぃたん☆」をモデルに誕生した同名のゆるキャラも大使を自称し始めた。「しんじょう君」をデザインした作者が手掛けたため、「しんじょう君」と外見が似ている。市はPRにつながることを期待して黙認していた。

 その後、ゆるキャラの「ちぃたん☆」は草刈り機を振り回したり、バッティングセンターで頭に投球を受けたりするなどの動画で注目を集め出した。一部の動画の閲覧数は100万回を超え、ツイッターのフォロワー数は100万人を突破する人気ぶりだった。

 一方で、市には「危ない」などの批判が計100件以上集まった。「ちぃたん☆」を「しんじょう君」と勘違いした声もあったという。市元気創造課の担当者は「キャラがしんじょう君と混同されることは困っていた。市のPRの実績もなかった」などとし、任命から1年での解任を決めたという。

 「ちぃたん☆」を管理する東京の芸能事務所はメールで「最初から1年のお約束だったので、終了については特に問題なく受け止めております。外されましたが、これからも須崎のために貢献したいです」とコメント。市に批判が集まったことに対しては、「非常に申し訳なく思っております」としている。(菅沢百恵)