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越佐ひと 山田光哲さん(51)

 新潟県燕市国上の国上寺(こくじょうじ)の住職を20年以上務める。昨年10月2日、インターネット上で批判などが相次ぎ、「炎上」してしまった発言や画像を供養する「炎上供養」を始めた。

 専用サイト(https://www.kokujouji.com/kuyou/別ウインドウで開きます)で炎上した投稿を受け付けたところ、5日後の火渡り大祭でのたき上げまでに467件集まった。その後は未集計だが、一日50件ほど集まっている。

 LINEのグループ内や、匿名の「裏アカウント」での失言、法律事務所を通じて政治家や著名人の発言が寄せられることも。いずれも印刷し、毎朝お経をあげる。

 自身も15年ほど前、宗派について意見をブログに書き、批判が相次いだ経験がある。SNSの発達で炎上が頻発する中、「現代版の災難。救済するのが仏教の大義」と思いついた。

 まだ20代だった1996年、先代の父が62歳で亡くなり、1300年以上前から続く寺の住職に。檀家(だんか)が少なく、観光地として存続してきた寺を守っていくには、修繕費など多大な資金がいる。

 そのため、収益化に知恵を絞ってきた。寺が管理、供養する永久供養墓やペット葬祭のほか、新潟市内にカフェも出す。炎上供養は無料だが、いずれは有料化を検討する。皮肉も込めて「実業家だね」と言われることもあるが、「称賛の言葉だと思っている。檀家さんのうえにあぐらをかいていては淘汰(とうた)される」。(高浜行人)