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 障害のある人たちが学校を卒業後も地域社会との接点や学びの場を確保するには、どうしたらいいのか。そんな課題について、各地で支援活動をする人たちが意見交換する催しが20日、東京都町田市の生涯学習センターである。障害の有無にかかわらず生涯にわたり学習やスポーツ、文化芸術に親しめる社会のあり方を考える。

 文部科学省の調査などによると、昨年全国の特別支援学校高等部を卒業したのは約2万1千人。障害の種類や程度によって就職や福祉施設への入所など進む先は様々だが、仲間との交流や学びの場がなくなるといった課題が保護者などから指摘されている。

 日本は2014年に「障害者が、差別なしに(中略)一般的な高等教育、職業訓練、成人教育及び生涯学習を享受できることを確保する」と定めた障害者権利条約を批准。16年には障害者差別解消法が施行された。文部科学省は現在、障害者の生涯学習を支援する取り組みを進めている。

 こうした背景の中で注目されている自治体のひとつが町田市だ。主に知的障害のある人たちを対象に、学校卒業後も生涯学習センターなどで月2回程度集まって演劇、料理、簡単なスポーツや話し合いなどをする「青年学級」の取り組みが1970年代から続けられてきた。現在は40歳代が中心に約170人が参加。親や周囲への感謝、差別に対する怒りなど日常の思いを言葉にし、支援者といっしょに歌にして発表する取り組みも進められている。

 20日はこうした活動を含め、渋谷区や川崎市などの担当者が実践例や課題を持ち寄る。主催する町田市生涯学習センターの岩田武さんは、ボランティアなど支援者不足が各地の共通の課題だと指摘した上で「現状について広く認識し、関心をもってもらうきっかけにしたい」と話す。

 研修会「障がい者青年学級の新しい流れ」は、まちだ中央公民館(原町田6丁目)7階ホールで午後1時から。無料。問い合わせは同センター(042・728・0071)へ。

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(清水大輔)