政府は17日の式典委員会(委員長=安倍晋三首相)で、10月に行われる新天皇のパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」で使うオープンカーに、トヨタ自動車の最高級車「センチュリー」を選んだ。屋根のある市販車を改造する。予算計上する関連経費8千万円以内に収まる見通し。

 皇位継承式典事務局によると、トヨタ、日産、ホンダ、ロールスロイス、ベンツ、BMWの計6社に打診。安全性や環境性能のほか、後部座席に乗る新天皇、皇后両陛下の姿が沿道から見えやすく、車列を組むほかの車より大きいといった条件を全て満たすのはトヨタのセンチュリーだけだった、としている。

 平成の代替わりのパレード(1990年11月)では、ロールスロイス社製のオープンカーを約4千万円で購入したが、2007年に廃車となっていた。今回は「国産車でないと批判を受けかねない」(首相周辺)として、国産の新車を購入する方針のもと検討。天皇陛下の御料車を納めているトヨタが有力視されていた。

 前回の車は、90年の新天皇のパレードと、93年の皇太子ご夫妻の成婚パレードの2回しか使われなかったことから、今回は内閣府の所有にして、東京五輪・パラリンピックなど他の行事でも活用していく方針。(大久保貴裕)