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 30回目となる大学入試センター試験が19日、始まった。18歳人口が減り、大学進学率が伸びるなか、高校教育にも影響を与えてきたが、来年1月を最後に「大学入学共通テスト」にバトンを渡す。

 センター試験は、主に国公立大を対象に11年続いた共通1次試験が、「大学の序列化を進める」などと批判されたことを受けて導入され、1990年に始まった。一律5教科が原則だった共通1次と異なり、各大学が使う教科を自由に選べる「アラカルト方式」をとり、私立大の利用も容易にした。

 結果的に、センター試験に参加する4年制大学は初年度の148大学から703大学に増え、特に私立大は16大学から531大学に膨らんだ。04年から参加する短大は今年、149大学になった。この間、18歳人口は約201万人から約118万人まで減ったが、センター試験の受験生は50万人以上を維持している。

 センター試験が高校に与えた影響で特に大きかったのは、2006年に英語へ「リスニング」を導入したことだった。当初は機器のトラブルなどに注目が集まったが、文部科学省は導入を機に高校などで「聞く」の指導が重視されるようになり、高校生のリスニング力の向上につながったとみる。17年の同省による高校生調査では、リーディングの力と同水準だった。

 長く大学入試を分析してきた坂口幸世・代ゼミ教育総研主幹研究員は、「学力低下論争」が1990年代後半に起きて以降、センター試験の考え方が変わったとみる。「高校教育に悪い影響を与えないように、と注意深く実施していたものが、一転して高校教育を方向付けするようになった。リスニングはその典型で、国際化への対応として、きわめて政治的に決められた」と話す。

 大学側もセンター試験を意識しており、センター試験だけで合格者を決める入試も増えている。坂口氏は「有力大では、個別試験の合格者は3~5割入学するが、センター試験だけの合格者は1割程度。多くの私大は、志願者を増やす手段としてセンター試験を使っている」と指摘。「各大学の2次試験と組み合わせて使われる想定で導入されたが、大学側が新たな使い方を見つけて広く活用するようになった」と話す。

 一方、大学側がセンターに頼っ…

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