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【まとめて読む】患者を生きる・食べる「塩とたんぱく質制限」

 国際的な女優を起用するヘアケア製品「ラックス」などで有名なユニリーバ・ジャパン・ホールディングス代表取締役の北島敬之さん(55)は昨夏、高血圧がもとで心不全と腎不全になりました。入院も経験し、それまでの生活を改めることに。塩分とたんぱく質を控える食事に取り組む様子を紹介します。

 

高血圧を放置 動機、息切れ、そして…

 ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス(東京都目黒区)の代表取締役、北島敬之(きたじまたかゆき)さん(55)は、昨夏から食事の塩分とたんぱく質を減らした。塩分は1日6グラム、たんぱく質は70グラム以下に抑える。仕事上の会食など避けられない場合を除き、なるべく外食を控え、自ら調理を工夫している。

 商社や製薬企業で培った企業法務の腕を買われてジャパン・ホールディングスに入社、2012年から代表取締役を務める。同社は五つある日本法人の経営管理が主な事業で、北島さんは法務とコンプライアンス(法令や社会規範の順守)の責任者だ。

 世界的な消費財メーカー・ユニリーバは、スカーレット・ヨハンソンら国際的な女優を次々とCMに使うヘアケア製品「ラックス」の会社、と言えばわかりやすい。紅茶の「リプトン」も同社のブランド。「社名より製品ブランドの方が有名な会社なんです」

 親会社や北アジアの統括部門との連絡窓口役も務め、毎日、帰宅してからも欧米のグループ企業との連絡に明け暮れた。国内外の出張に加え、PR活動でも「会社の顔」となる。国際企業法務協会の会長職、企業向けの講演なども忙しい。

 仕事に追われ、健康診断などはサボりがちだった。

 実は、10年ほど前から高血圧の持病があり、心臓血管研究所付属病院(東京都港区)にかかっていた。「薬をのまなくても安定していたので、勝手に自分で判断して行かなくなっていました」。15年秋から通院が途絶えていた。

 だが、昨年春、だんだん調子が悪くなった。疲れが取れない。全身がだるい。食欲も落ちていった。5月の中国・北京出張では社内の活動で「万里の長城」に登ったが、動悸(どうき)と息切れがひどく、苦しかった。以前より体重が6キロ減っていた。

 7月、久しぶりに心臓血管研究所付属病院を受診した。血圧は上が200を、下は100を超えていた。主治医の大塚崇之(おおつかたかゆき)さん(45)が、胸のX線検査などの結果を見ると一目瞭然だった。

 「心不全を起こしている」。その場で、入院が決まった。

肉や魚、野菜もダメ? 突然の入院、厳しい食事制限

 ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス(東京都目黒区)代表取締役の北島敬之さん(55)は昨年7月、心臓血管研究所付属病院(同港区)に緊急入院した。心不全を起こしていた。

 X線検査の画像で、心臓は約2倍に大きくなっていた。心臓のポンプ機能を表す基準「駆出率(くしゅつりつ)」は正常だと約60%だが、北島さんは35%しかなかった。

 「今日はこの後、仕事の約束があるし、引き継ぎも必要なので、明日でもいいですか」

 「いえ、即、入院です」。主治医の大塚崇之さん(45)にそう告げられた。車いすに乗せられ、普通の病棟が空いてないため、集中治療室に入ると説明された。

 「それほどの自覚症状はないが…

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