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 東京・湾岸部の防潮扉で見つかった「落書き」は、世界的に著名なストリートアーティストのバンクシーが描いたものなのか。

 バンクシーに関する本を翻訳してきた東京芸術大の毛利嘉孝教授(社会学)によると、美術関係の知人の間で昨年末から「本物ではないか」と話題になっていたという。取材に対し、「バンクシーは2000年代前半に同じようなネズミの絵が多い。願望も含めてだが、本物の可能性が高いと思う」と話した。

 仮に本物だった場合、何を意図して描いたと考えられるのか。

 毛利教授は「都市に必ずいるのに姿が見えず駆除の対象になっているネズミは、ホームレスや難民、ストリートアーティストである自身のモチーフと考えられる。描かれたウォーターフロントは都市再開発の象徴で、そこに取り残されたり、無視されたり、追い出されるものを描いたのではないか」と指摘する。その上で「ストリートアートは本来の場所にあることで意味がある。撤去は少し残念」と述べた。