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 江戸時代から、動物の毛を使った「熊野筆」で知られる広島県熊野町。実は、資生堂やカネボウ化粧品が販売する高級化粧筆は、この地でつくられている。伝統技術は、流行の先端を走るメイクアップアーティストも支えている。

 左手に持つふわっとした束は、リスやヤギの毛だ。右手に持つ「半差し」と呼ばれる小刀をリズミカルに動かすと、逆毛や先が切れた毛が取り除かれていく。

 熊野町で筆を製造する竹宝堂の竹森臣社長(61)は「誰でも毛は取れますが、いい毛も悪い毛も取ってしまう。長年の経験や勘がものをいうんです」。毛先を木の筒に入れ、山型に整えるなどの工程をへて完成となる。大きめの化粧筆なら、1本1万円ほどが中心価格帯だ。

 創業は1952年。人形の顔を描く面相筆の技術を、共通点があった化粧筆にも生かした。70年代に入ると、安価な動物の毛を使ったアイライナーなどの量産にも乗り出した。

 転機は89年だった。安い中国…

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