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 母親の首を絞めて殺害したとして殺人罪に問われた大分市の無職甲斐邦彦被告(67)の裁判員裁判の判決公判が16日、大分地裁であった。有賀貞博裁判長は「被害者を殺害するしか手立てがないような状況に置かれたとはいえない。短絡的で許容できない」として懲役4年を言い渡した。

 判決によると甲斐被告は昨年8月、大分市内の実家で母親の首を腰ひもで絞めて殺害した。認知症の影響で妄想を抱くようになった母親が他人に迷惑をかけたり、危害を加えたりするのではないかと悲観し、殺害を決意した。

 有賀裁判長は判決で、「殺すほかないという発想に至るにはかなりの飛躍がある」と非難。一方で甲斐被告が母親を入院させ、要介護認定を受けられるように申請したことは評価できるとし、「母親が他人に迷惑をかけ続けると悲観したことに同情の余地はある」と述べた。

 甲斐被告が自ら110番通報したことから自首が認められた。

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(小林圭)