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 新進気鋭のピアニストとして将来を期待されながら、突然病魔に襲われて指が動かなくなった男性が、リハビリを経て演奏を収めたCDを出せるまでに回復しました。特効薬のない「ジストニア」という病気に向き合いながら、音楽活動を続けています。

海外で絶望の淵に

 「あなたは職業を変えた方がいいかもしれない」。神奈川県の倉本卓さん(43)は1998年、師事していたピアニストにそう告げられ、絶望の淵に突き落とされた。当時留学していたウィーンの病院で、ジストニアと診断されたからだ。

 ピアノを始めたのは6歳のとき。15歳で全日本学生音楽コンクールの中学生の部全国大会で第1位に。ウィーン国立音楽大学に留学し、97年にはABC新人コンサートで最優秀賞を受賞。オーストリアを拠点に本格的に演奏活動を始めようとしていた矢先だった。

 ジストニアは筋肉や骨に異常が…

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