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 パイロットや客室乗務員の飲酒問題で国土交通省から事業改善命令や業務改善勧告を受けた日本航空は18日、乗務中に飲酒をした40代の女性客室乗務員を懲戒処分にし、赤坂祐二社長を月額報酬40%減額(3カ月)とするなど役員6人の処分をしたと発表した。

 日航によると、乗務員はこの処分によって退職するが、懲戒解雇か諭旨退職のどちらの処分かは明らかにしていない。ほかの処分は、植木義晴会長と藤田直志副社長をいずれも同20%減額(2カ月)など。

 日航はまた、ロンドンでの乗務前の飲酒で逮捕され懲戒解雇になった副操縦士が一昨年8月17日に、自主的に行った飲酒検査で基準値超のアルコールが検出されたことを理由に直前で乗務をキャンセルしていたことも明らかにした。副操縦士は、持病の腰痛のために飲んだ薬や栄養ドリンクの影響だと説明し、上司も受け入れたという。進俊則専務は18日の会見で、栄養ドリンクなどが検査に影響することはないとする調査結果を明らかにした上で、「もう少し深掘りをしていればよかった」と述べた。

 日航はこの日、飲酒検査で少しでもアルコールが検出された場合は乗務させないことや乗務後にも飲酒検査をすることを含む再発防止策を国交省へ報告。その後に会見した赤坂社長は「飲酒への認識の甘さが極めて大きく浮き彫りになった。これを放置してきたことは経営の重大な責任だと感じている」と述べた。(贄川俊