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 韓国政府が3月末から4月にかけて南北首脳会談の開催を目指して調整を始めた。韓国政府関係者が明らかにした。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長のソウル訪問の実現を目指す。北朝鮮が韓国に求める南北経済協力を前に進められるかが課題になりそうだ。

 文在寅(ムンジェイン)大統領と正恩氏の会談が実現すれば、昨年9月以来4度目になる。韓国は、首脳会談で合意を目指す経済協力の実現には、米朝関係の進展が必要だと判断。17日の国家安全保障会議で、2回目となる米朝首脳会談の開催を積極的に支援することを確認した。

 韓国と北朝鮮は昨年9月の首脳会談で、開城工業団地と金剛山観光の事業再開などに協力することで一致。文氏は1月10日の記者会見で、正恩氏が両事業の無条件再開を提案したことを歓迎し「制裁の早期解決のため米国など国際社会と協力していく」と語った。

 北朝鮮から韓国に亡命した太永浩(テヨンホ)元駐英公使は、両事業のどちらかの再開で事前に合意できれば、正恩氏のソウル訪問は可能との見方を示す。韓国の専門家の間では、米国が米朝首脳の再会談の際、北朝鮮が求める「相応の措置」として、南北経済協力の推進を支持する可能性があるとの見方もある。

 韓国政府は米朝首脳再会談が2月下旬にも実現すると分析している。韓国は3月から4月にかけ、1919年の独立運動100周年を記念した様々な事業を計画している。正恩氏の訪韓が実現した場合、南北共同の事業実施を内外にアピールできるという計算も働いているようだ。(ソウル=牧野愛博)