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 東京・お台場の「実物大ガンダム立像」のイベント工事を巡って約1千万円を詐取したとして、大手玩具メーカー「バンダイ」(東京都台東区)の元社員2人が詐欺容疑で警視庁に逮捕された事件で、詐取金が容疑者の1人が設立した会社の運転資金などに流用されていた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。

 捜査2課によると、2人は黒川貴夫(66)と宇田津貴志(44)の両容疑者。2013年7~8月、バンダイが発注した実物大ガンダム立像のイベントの工事代金を施工業者に水増し請求させて約1千万円をだまし取った疑いがある。

 捜査関係者によると、同社OBとしてイベントに関わっていた黒川容疑者は社員だった当時から会社を経営したい意向を持っていたとされ、退社後に飲食店運営会社を設立。関係者らへの捜査から、詐取金の大半がこの会社の運転資金などに充てられていた疑いがあることがわかったという。警視庁は、黒川容疑者が、イベントを企画・運営する部署の後輩で部署のリーダーだった宇田津容疑者に「事業をやりたい」と、水増し請求を持ちかけていたとみている。

 不正は17年8月、バンダイへの税務調査で発覚。宇田津容疑者は同年10月に解雇されたが、解雇後は黒川容疑者の会社の役員に就任していた。警視庁は、2人が13~16年に同様の手口で計約2億円を詐取したとみている。黒川容疑者は容疑を否認し、宇田津容疑者は認めているという。