青い森鉄道、9日間で異例の運休123本 車輪に不具合
青い森鉄道(青森市)は18日記者会見を開き、車両整備による運休が今月12日から連日出ており、20日までに計123本が運休し、約9500人の足に影響が出る見込みだと明らかにした。千葉耕悦社長は「すべての利用者のみなさまにおわび申しあげます」と陳謝。完全復旧は21日になる予定だ。
運休は連日十数本にのぼり、17日は最多の19本が運休した。これほどの運休を出したのは2002年の創業以来、初めてという。
稼働している10編成(1編成2両)のうち、半分にあたる5編成の車輪から基準を超える傷が見つかり、運行を休んで機械で車輪を削って傷を消す作業が必要となった。同社は傷の原因について、昨夏の台風で大量の落ち葉がレールを覆ったり、冬の寒さでレールの表面が凍結したりして車輪が空転し負荷がかかったためとみている。
社内規定で6日以内に1回、目視による列車検査を行う。車輪に5センチ以上の長さの傷が2カ所、7・5センチ以上の傷なら1カ所でもあれば傷を消す作業を行う。同社によると傷が原因で運転に危険が生じるわけではないが、騒音などが大きくなるという。
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