拡大する写真・図版 沢木耕太郎さん=2018年12月21日、東京都新宿区、池永牧子撮影

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 沢木耕太郎さん(71)が集大成となるエッセー集を2冊出した。25年分のエッセーを集めた『銀河を渡る 全エッセイ』と、23人の素顔に迫った『作家との遭遇 全作家論』(ともに新潮社)。移動と出会いを重ねる作家に聞いた。

     ◇

 ――『全作家論』には学生時代の卒論「アルベール・カミュの世界」が収録されています。22歳の文章に読者がよく知る沢木さんがいるような気がしました。

 「変わっていない、という感じが濃厚にありますね。読み返して、ノンフィクションのライターとしての原形がここにあると思いました。『作家論』というくくりで言えば、カミュの卒論が始まりだし、雑誌『スイッチ』で『沢木耕太郎特集号』をやった時に、これが自分の出発点だと思って抵抗もなく、考えもなしに載せることに同意した。友人たちからは『よく載せるよな』と言われたけれど」

 ――この卒論はしばらく行方不明だったそうで。

 「ちょっと長い話になるんだけ…

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