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 岩手県の平泉町と一関、奥州両市にまたがる束稲山(たばしねやま)(595メートル)山麓(さんろく)地域の世界農業遺産認定をめざして19日、同町でシンポジウムがあった。6年前に同遺産に認定された大分県の国東(くにさき)半島宇佐地域から講師を招き、アドバイスを受けた。

 国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会の林浩昭会長が原木シイタケを栽培するクヌギ林の循環利用や、地元金融機関と県からの計60億円の貸付金をファンド(基金)にした活動などを紹介。人口減少と高齢化が進む地方で活性化に取り組む若い世代に着目することを提案し「(災害や水不足など)地域の困難な問題をどう克服して、次の世代に伝えてきたかを申請書に盛り込めば、世界の人々の心を打つのではないか」などと助言した。

 3市町と県、農業団体、地区自治会などでつくる協議会は、束稲山周辺の約78平方キロを「束稲山麓と北上川流域の複合的な土地利用システム」として認定をめざしている。昨年6月、農林水産省に申請書を提出したが、一次審査を通過できず再挑戦している。

 この後、束稲山麓の3地区での活動報告などがあった。協議会では今後、住民からの聞き取り調査や現地調査などを重ね、申請書の修正に取り組む。(泉賢司)