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 パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファの動物園で、生後間もないライオンの子4頭が寒さのために死んだ。ガザでは深刻な電力不足が続くうえ、園も資金難に直面しているため、風が強く冷え込んだ夜に暖房を使えなかったという。

 共同園長のムハンマド・ジョマさんによると、4頭は16日にうまれた。うち2頭が翌17日に死んでいるのが見つかった。残る2頭は息をしていたためガス暖房に近づけたが、間もなく死んだという。ジョマさんは朝日新聞に「誕生した新しい命を失い、悲しみに暮れている」と話した。

 4頭の母親が2017年11月にうんだきょうだいの3頭は元気という。この3頭は、トランプ米大統領が同年にエルサレムをイスラエルの首都と宣言したことへの抗議から、「エルサレム」「パレスチナ」、宣言を非難したトルコの大統領にちなみ、「エルドアン」と名付けられた。園はえさ代を負担できないとして引き取り手を探したが、見つかっていない。(エルサレム=渡辺丘)