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 社会主義者らが不当に弾圧された1910~11年の「大逆事件」で和歌山県新宮市の医師大石誠之助が刑死した1月24日を前に、「『大逆事件』の犠牲者を顕彰する会」の会員26人が20日、新宮市や田辺市本宮町、三重県御浜町にある事件犠牲者の墓に参り、追悼した。

 「大逆事件」のために新宮市とその周辺では2人が死刑、4人が無期懲役となった。一行はまず、ただ一人戦後まで生きた崎久保誓一の墓(御浜町)を訪れ、その後に大石、高木顕明、峯尾節堂の3人が眠る南谷墓地(新宮市)へ。ここでは石川啄木とともに事件に向き合った和貝彦太郎(夕潮)の墓参もした。

 さらに峯尾が住職を務めた真如寺(新宮市熊野川町)を訪ねた後、成石勘三郎、平四郎兄弟の墓(田辺市本宮町)に参った。

 顕彰する会の二河通夫会長(88)は「昨年は大石が新宮市の名誉市民になり、盛大なサミットも開催できた。これから新宮が人権を最優先とする街に進化してくれれば」と話した。(東孝司)