北村有樹子
自分ががんになった時、我が子にどう伝えればいいのか。そんな悩みの助けにと、子どものいる患者たちが絵本を作った。堅苦しくならず、親子で読みながら病気について話し合える内容だ。
タイトルは「ママのバレッタ」。子育て世代のがん患者の交流サイトを運営する、一般社団法人キャンサーペアレンツが制作した。会員の田中聡子さん(49)=京都市=が、趣味の腕を生かして水彩と色鉛筆で絵を描き、文章も担当。小学校低学年の娘の視点から、がんになった母親との日常生活をつづる。
「ママが、がんになった。がんをやっつけるために、こうがんざいをしたの。かみの毛もぬけちゃうんだ」。母親は薬の副作用で髪が抜け、バレッタ(髪飾り)が使えなくなる。
「かみの毛のぬけないこうがんざいがあればいいのに」と母親が話すと、「わたしが大きくなったら、発明するからね」と娘が励ます。「ウィッグは色んな髪形を楽しめる」「夏は涼しそう」と、前向きなやりとりも交えた。
「重くなりすぎず、子どもが大丈夫、一緒に頑張ろうという気持ちになれる物語にしようと心がけました」と田中さんはいう。
自身は2009年6月、症状が…
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