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 3月末に予定する英国の欧州連合(EU)離脱が、英EU間で何の取り決めもできず、欧州経済に大きな混乱を招く現実味が高まっている。最悪の事態に備え、各国は急ピッチで準備を進めている。

 EUで経済規模が最大のドイツでは、大手企業を中心に対策が進んでいる。

 独製薬大手バイエルは、英国内で借りている倉庫の数を増やした。英国に輸出するときに関税手続きが復活し、販売のための新たな許認可が発生することで輸出が滞り、在庫が不足することに備えるためという。

 自動車大手のBMWも部品の在庫を積みますため、倉庫を増やすことを検討している。同社は、英国の工場で生産の停止を伴うメンテナンスの時期を離脱直後の4月に前倒しし、生産量を一時的に減らす。広報担当者は「部品調達が中断してしまうリスクを最小限におさえるため」という。

 英国に多くの完成車や部品を輸出しているドイツの自動車産業界への影響は大きく、合意なき離脱の場合、業界全体で約1万8千人の雇用に影響が出るとの試算もある。

 世界140カ国以上で事業を展開する独包装機械大手のムルティバックは、市場が大きい英国内の製造拠点を拡大する方針。英国内で生産すれば関税の影響を受けないですむためだ。一方でドイツでの生産量が減り、雇用が減る可能性もあるという。

 ドイツ政府は税関職員を今年、900人増やして関税手続きに備えるほか、ドイツに住む英国人に当面の間、滞在許可なしでも住み続けられるように規制を緩める方針を決めた。メルケル首相は、合意なき離脱を避けるために最後まで努力を続けるとする一方、これまで「準備はできている」と繰り返し述べている。

 英国と海峡トンネルでつながる…

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