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 京都市上京区の小林玖仁男(くにお)さん(64)は、医師から「余命は長くて5年」と宣告されて、2014年に埼玉県から移住してきた。十分納得して満足できる死を迎えたい、大好きな京都を堪能しよう、と決めたからだ。知人らに頼み、すでに自分あての弔辞も冊子にまとめている。

 埼玉県で会席料理店を営んでいた小林さんは14年7月、肺機能が徐々に低下する間質性肺炎と診断された。鼻から酸素吸入を受ける生活を余儀なくされる中、人生の残り時間について考えた。「人生の幕引きは、自分の思うままに」と考えるようになり、100度以上も観光で訪れた京都への移住を決断した。離婚をしており、約2カ月で大半の家財道具を処分。店の後継者を決めると、同年11月に単身で移り住んだ。

 小林さんにとって「終(つい)のすみか」の条件は、街から刺激を得られることだった。京都は自宅近くを散策しても歴史を感じられ、食文化も豊か。自然に囲まれた中で年中行事があり、四季を実感できる。何より、交通の便が良い。「おかげで友人も観光のついでにお見舞いに来てくれます」。昨年11~12月の2カ月で約100人が訪れたという。

 「京都は楽しい。少しは長く生…

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