【動画】伝統工芸「三次人形」の絵付け作業=上田幸一撮影
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 広島県三次(みよし)市で、伝統工芸「三次人形」の絵付け作業が最盛期を迎えている。6代目窯元の丸本●(●はたかし 「土」の下に「土」を2つ並べる)さん(74)の工房では、江戸時代から続く技で彩色を施す作業が続いている。

 三次人形は、地元の粘土で素焼きした人形にニカワを用いて彩色を施す。独特なつやが出ることから、「光人形」とも呼ばれる。絵付け作業はニカワの発色が良くなる厳冬期に限られ、4月までに約500体の人形を制作する。

 丸本さんは、人形に色づけしながら発色を確認していく。人形の顔はニカワを使わない絵の具で10回以上重ね塗りし、布で磨き上げる。「一体一体違う顔の表情を見て欲しい」と話した。

 広島県北部では、男子が生まれたら天神様、女子が生まれたら花や道具を持った女性の三次人形を男女の節句に合わせて、贈る風習がある。