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 高性能爆薬を製造したなどとして、爆発物取締罰則違反など七つの罪に問われている元大学生の少年(19)の初公判が21日、名古屋地裁であった。元大学生は「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。弁護人は刑罰ではなく、保護処分が相当と主張した。

 眼鏡をかけた元大学生はマスクを着用して出廷。起訴状の朗読を立って聞いた後は、2人の弁護人の間で傍聴席に背を向けて座り、審理に耳を傾けていた。

 検察側の冒頭陳述によると、元大学生は以前から爆薬や銃器などに興味を持ち、インターネットなどで製造方法などを調べていた。火薬を作った後、通っていた高校から盗み出した原料などで、高性能爆薬の過酸化アセトン(TATP)や四硝酸エリスリトール(ETN)を製造した。TATPを「感度実験」として少量ずつ使い、処分に困った末に近くの公園で火薬と一緒に燃焼させた。

 そのほか、3Dプリンターとインターネットからダウンロードしたデータを用いて、銃も作製。それを本棚の奥に入れ、参考書を並べて隠していた。また、共犯者から「1グラム1万3千円で買う」と持ちかけられ、小遣いの足しになればいいなどと考え覚醒剤も作っていたという。

 起訴状によると、元大学生は2016年12月~18年8月、自宅でTATPやETNを製造・所持し、公園でTATPなどを燃焼させたほか、3Dプリンターなどを使って銃1丁を製造・所持したり、茨城県の少年と共謀して覚醒剤を作ったりしたとされる。

 元大学生は昨年11月、「刑事処分が相当」と判断した名古屋家裁に検察官送致(逆送)され、名古屋地検に起訴された。茨城県の少年は少年院送致されている。(仲程雄平)