ニューヨーク・タイムズ紙によると、ネイサン・グレイザーさん(米国の社会学者)が19日、マサチューセッツ州ケンブリッジの自宅で死去、95歳。死因は明らかになっていない。

 ポーランドからのユダヤ移民の子として、1923年にニューヨークで生まれた。カリフォルニア大バークリー校などで教え、ハーバード大名誉教授。論壇誌「パブリック・インタレスト」の編集に携わった。公民権運動などの激動期を含め、人種や移民、教育、政治などの分野で、60年代以降の米論壇に影響を及ぼした。「新保守主義」の知識人の一人と評される。

 日本では「民族とアイデンティティ」と「人種のるつぼを越えて」(いずれも共著)が訳されている。社会学者デービッド・リースマンの代表作「孤独な群衆」の共著者としても知られる。(ニューヨーク=金成隆一)