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 福岡市博多区で2016年、7億5千万円相当の金塊が盗まれた事件で、窃盗罪に問われた、いずれも名古屋市の白石智則(36)、白根敬大(28)、内田拓海(26)の3被告の判決が21日、福岡地裁であった。平塚浩司裁判長は「被害額は極めて高額で、悪質性が強い」と述べ、白石被告に懲役7年(求刑懲役9年)、白根、内田両被告に懲役5年6カ月(同8年)をそれぞれ言い渡した。

 判決によると、3人は愛知県尾張旭市の野口和樹被告(43)=窃盗罪で公判中=らと共謀。16年7月8日、博多区のJR博多駅近くのビル1階で、貴金属会社の関係者らから金塊約160キロなどを盗んだ。

 弁護側は「被害者側が金塊の持ち去りに同意していた」と無罪を主張したが、判決は、3人を含む実行役がわざわざ警察官に見える服装をした点や、金塊のうち90キロを売って約4億三千万円を手にした点などを踏まえ「被害者らの同意はなく、意思に反していた」と認定。「金塊が正規に国内に持ち込まれたものでない疑いがあるとしても、正当化する理由にはならない」と述べた。

 この事件での判決は初めて。22日に主犯格とされる野口被告らの判決がある。(一條優太)