精神疾患を抱える患者とその家族の4割前後が、精神科の担当医の説明が不十分と感じている――。こんな実態が、精神科医の夏苅郁子さん(静岡県焼津市)らが行った全国調査でわかった。不満の背景には何があるのか。
「お母さん、あなたがそんなに心配してどうするのですか」。患者の家族でつくる「全国精神保健福祉会連合会」(みんなねっと)副理事長の岡田久実子さん(64)は18年前、長女(40)が統合失調症と診断された際、医師にこう言われ、途方に暮れた。突然泣き叫ぶ長女に何が起こっているのかわからなかった当時を振り返り、「家族は、自分の意向をまるまる反映して欲しいのではなく、こんなことで困っている、という話を聞いて欲しいのです」。最近はみんなねっとの電話相談も受けているが、「話を聞いてもらえないと感じている家族は多いと思う」と話す。
そんな家族の思いは調査結果にも表れている。
現在の担当医の診察時の対応を…
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朝日新聞社会部