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 国立感染症研究所は22日、直近1週間(7~13日)のはしか(麻疹)の患者数が38人に上ったと発表した。三重県で民間団体の研修会に参加した人の間で集団感染があり、患者が急増した。研修会で感染した1人は大阪市でアイドルグループの握手会にも参加していた。関係自治体が感染拡大を警戒している。

 三重県によると、研修会があったのは昨年12月23~30日。10~30代の男女計49人が参加。県内参加者は29人で、うち24人が感染。さらにその家族や医療機関での接触者らにも感染が広がり、今月20日時点で、患者は30人に上る。24人はワクチンの接種歴がなかった。研修会には岐阜や和歌山などからも参加、複数が感染しているという。

 患者の1人は6日、大阪市の「京セラドーム大阪」であったアイドルグループ「AKB48」の握手会に参加していた。大阪市によると、市在住で握手会に参加した人からの感染の報告は今のところないという。

 はしかはウイルス性の感染症で、空気中のウイルスを吸い込むだけでうつる。約10日間の潜伏期間後、熱や発疹が出る。ワクチンで発症を防ぐことができるが、特効薬はない。約1千人に1人は肺炎や脳炎などの合併症などで命を落とすと言われている。

 はしかを発症した状態で医療機関に行くと、感染を広げる恐れがある。関係自治体は、はしかのような症状がある人は、まずは医療機関に電話で相談するよう呼びかけている。(水戸部六美)