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 マドゥロ政権による強権支配が進み、経済が実質的に破綻(はたん)している南米ベネズエラで21日未明、政権に反発する治安部隊の一部が武装蜂起した模様だ。治安当局は声明で「祖国への忠誠の誓いに反した」として蜂起した隊員の身柄を拘束したと発表した。

 現地報道などによると、首都カラカス近郊で21日未明、治安部隊の一部が治安施設から武器を強奪。カラカス市内に移動した部隊はマドゥロ体制に反対すると宣言し、市民に路上に出て抗議するように呼びかけた。その後、身柄を拘束されたとみられる。14人が逮捕されたとの情報もある。

 ツイッターに投稿された動画では、蜂起したとみられる軍服の男性が「この国が直面している問題をわかっている。私たちは路上に出た。みんなも路上に出て、私たちに手を貸してほしい」と呼びかけている。

 呼応して、路上で政府への抗議活動を始めた市民もおり、報道では政府側が鎮圧しようとしているという。

 ベネズエラでは今月10日、マドゥロ大統領が2期目の就任を宣誓した。野党勢力は「不正な選挙で無効」とし、野党が多数を占める国会議長が暫定大統領就任を宣誓するなど、対立が深まっている。(サンパウロ=岡田玄)