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 1966年に静岡県で一家4人を殺害したとして死刑が確定し、いったん再審開始が認められた後に取り消された袴田巌さん(82)。元プロボクサーの袴田さんを主人公にした漫画を、日本プロボクシング協会(東京都)が制作し、2月からホームページなどで連載する。描くのは元ボクサーで漫画家の森重水(もりしげみ)さん(30)だ。

 タイトルは「スプリット・デシジョン~袴田巌 無実の元プロボクサー~」。元日本フェザー級6位の袴田さんは引退後に逮捕され、無実を訴えながらも死刑が確定。約半世紀を獄中で過ごし、静岡地裁の再審開始決定で釈放された。昨年、東京高裁は釈放を維持したまま再審開始決定を取り消し、審理は最高裁に移っている。

 作者の森さんは53年前の事件の現場となった静岡市清水区出身。事件について報じる地元テレビ局のドキュメンタリー番組を家族で見るなど、子どものころから事件に関心を持っていたという。

 漫画は袴田さんと、姉の秀子さん(85)ら周囲の人々の歩みを描く。登場人物の一人が、一審の静岡地裁で裁判官だった熊本典道さん(81)。熊本さんは退官後、当時の経緯について「裁判官3人の合議の結果、2対1で敗れ、不本意な判決を書いてしまった」などと語っていた。

 ボクシングではジャッジの判定が「2―1」で割れることをスプリット・デシジョンという。森さんは「裁判官の判断一つでまさに人生が変わった。その重さをタイトルに込めたかった」と話す。

 森さん自身、漫画家アシスタン…

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