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 米戦略国際問題研究所(CSIS)は21日、北朝鮮北西部の新五里(シノリ)のミサイル基地に、中距離弾道ミサイル「ノドン」の連隊が配備されていると発表した。CSISは昨年11月、北朝鮮には公表していないミサイル施設が20カ所あると推定され、このうち13カ所を特定したと発表。新五里基地はその中で最も古い基地の一つという。

 CSISが同日公表した報告書によると、新五里基地配備のノドンミサイルは朝鮮半島全体と日本のほとんどを射程内に収めているという。同基地には北朝鮮の戦略ロケット軍ノドン旅団の司令部も置かれ、中距離弾道ミサイル「北極星2」の開発を主導したとみられるという。

 北朝鮮は新五里基地の存在について認めていない。報告書では「米朝の非核化交渉では議題にならないとみられる」と懸念を示し、「北朝鮮のミサイル基地は非核化交渉において申告対象であり、検証、廃棄されなければいけない」と釘を刺した。

 また、昨年9月の南北首脳会談では、東倉里(トンチャンリ)の弾道ミサイル発射台とエンジン実験場を永久廃棄することで合意した。これに対し、報告書では「東倉里のミサイル施設の廃棄だけにメディアの注目が集まっている」とし、「米国と韓国の安全保障の脅威となる全てのミサイル施設を考慮に入れるべきだ」と指摘した。(ワシントン=園田耕司)