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 世界の政財界の指導者が地球規模の課題を話し合う世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)が22日、スイス東部ダボスで開幕した。今年のテーマは「グローバリゼーション4・0」。ITなどの技術革新がグローバリゼーションを加速するなか、人間中心で持続可能な世界めざす連携を課題とする。徳島県上勝(かみかつ)町で「ごみ排出ゼロ」に取り組む坂野晶さんが共同議長として参加している。

 世界から65人以上の首脳や政府代表、国際機関代表ら3千人以上が参加。350超の大小様々な議論のセッションが設けられる。安倍晋三首相が5年ぶりに参加し、23日に演説する。

 今年は世界から6人の若手リーダーが共同議長となり、持論を発信する。地球規模の課題に先進的に取り組み、自身の体験として語れる人材が選ばれた。

 NPO法人「ゼロ・ウェイストアカデミー」理事長の坂野さんは共同議長による記者会見で、人口約1500人の上勝町で全住民を巻き込んで細分化したごみ分別を進める立場から「小さな町ができることを示すことで可能性を信じたい」と語った。

 坂野さんは、高齢化の進む小さな町でも生活はグローバル化で海外と関わり、再利用しにくく作られた海外製品は捨てるしかないと指摘。世界のすべての人が協力する必要性を訴え、「循環型経済に変えることが大事だと皆が思っています。でも、スピードは十分ですか?」と問いかけた。

 坂野さんはマイクロソフト最高経営責任者(CEO)のサトヤ・ナデラ氏らとともに、持続可能な社会に向けた議論に加わる。セッションの多くはインターネットで中継される。(ダボス=吉武祐)