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 82歳男性。口臭で悩んでいます。数年前に妻から口臭を指摘され、歯科や耳鼻科を受診しましたが、特に悪いところはないと言われました。どうすればいいでしょう。原因や治療法を教えてください。(愛知県・Y)

【答える人】川口陽子(かわぐち・ようこ)さん 東京医科歯科大学健康推進歯学分野教授=東京都文京区

 Q そもそも口臭とは。

 A 呼吸や会話をするときに口から出る息がにおい、他人が不快に感じるのが口臭です。口の中の細菌が、はがれた粘膜や死んだ細菌などのたんぱく質を分解することで揮発性硫黄化合物(VSC)というガスが発生します。卵が腐ったようなにおいの硫化水素など、いくつかのガスが混ざっているため、不快なにおいになるのです。

 Q どうすれば。

 A 誰にでも口臭はあり、ニンニクなどを食べた後に一時的に強くなります。でも歯磨きをしたり時間が経ったりすれば弱まり、こうした場合は必要以上に心配しなくても大丈夫です。ただ、他人が不快と感じなくなるまで弱まらないこともあります。約9割の原因は、舌の汚れや歯周病と考えられ、これらの場合は対策が必要になります。

 Q 舌の汚れとは。

 A 舌の表面にある白色や淡黄色のこけのようなものを「舌苔(ぜったい)」といい、VSCの発生源になっています。舌を前に突き出して、舌ブラシや軟らかい歯ブラシを水にぬらして奥から手前にみがきます。

 Q ケアの注意点は。

 A 口臭が最も強くなる朝起きた直後が効果的です。舌は柔らかい組織なので1日に何度もみがいたり、力を入れたりすると味を感じる味蕾(みらい)を傷つけかねません。舌苔がとれたか鏡で確認しながら、軽めにみがいて下さい。最後に口をゆすぐことも大切です。

 Q 改善しないときは。

 A 副鼻腔(ふくびくう)炎や糖尿病などが原因ということも考えられますが、まずは口臭外来の受診を検討して下さい。機器や医療者の嗅覚(きゅうかく)による口臭測定ができ、口や歯、舌のケアについて指導も受けられます。

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