ワシントン条約で国際取引が規制されているコツメカワウソをタイから密輸しようとしたとして、警視庁はいずれも職業不詳の守田和仁容疑者(52)=住居不定=を関税法違反(無許可輸入未遂)の疑いで再逮捕し、浜野椋也(りょうや)容疑者(24)=東京都葛飾区お花茶屋3丁目=を同容疑で逮捕し、23日発表した。
守田容疑者は同様に昨年6月、タイからコツメカワウソの子ども3匹を密輸したとして外為法違反の疑いで逮捕、起訴されている。守田容疑者は「密輸のための渡航チケットを手配した」、浜野容疑者は「報酬目当てだった」と供述し、いずれも容疑を認めているという。警視庁は、守田容疑者らが密輸を繰り返していたとみている。
生活環境課によると、逮捕容疑は共謀して昨年10月上旬、コツメカワウソの子ども5匹をキャリーケースに隠してタイ発の航空機で羽田空港に持ち込み、無許可で輸入しようとしたというもの。浜野容疑者が羽田空港へ持ち込んだところで税関職員が発見した。2匹は死んでおり、別の2匹もすぐに死んだ。残る1匹は保護された。
コツメカワウソは東南アジアなどが原産。ワシントン条約では、輸入に輸出国の許可が必要な「付属書2」に分類されている。
野生生物の取引を監視する国際NGOトラフィックが東南アジア8カ国を対象に行った調査によると、2017年に密輸出の疑いで押収されたカワウソ45匹のうち、コツメカワウソを含む32匹が日本向けだった。原産国で数千円程度で仕入れた個体が日本国内で数十万円~100万円超で取引される例もあるという。
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