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 詩人で作家の石牟礼(いしむれ)道子さん(1927~2018)が亡くなって、10日で丸1年。水俣病患者が生の尊厳を求めて闘う姿を描いた代表作『苦海浄土』は、刊行から50年を経て読み継がれている。その言葉がいま響くのはなぜか。

 「石牟礼さんの小説からは、命を削っても表現したかったことが伝わってきます。読んでください」。昨年11月、熊本市の真宗寺。50年以上にわたり編集者として執筆を支えた渡辺京二さんが、約60人に語りかけた。聴衆はバス2台でやって来た、石牟礼さんのゆかりの地を訪ねるツアーの参加者たちだ。

 石牟礼さんが書いた新作能「沖宮(おきのみや)」のチケットも、昨秋の全3公演分(東京・渋谷の国立能楽堂など)がすぐ完売。毎月のように開かれる講演会やシンポジウムも盛況が続いている。

 講談社によると、石牟礼さんの没後、『苦海浄土』の文庫版を3万4千部増刷。69年刊行の単行本と合わせて累計42万部を突破した。編集部は「より広い読者が手に取っている印象で、増刷はこれからも続くのでは」。

孤立無援の患者たちに

 石牟礼さんが支援に立ち上がっ…

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