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 鹿児島県日置(ひおき)市で2018年春、親族ら男女5人が殺害された事件で、殺人容疑などで逮捕された無職岩倉知広容疑者(39)について、鹿児島地検は23日、殺人と死体遺棄罪で起訴する。7カ月間半にわたる鑑定留置の結果、刑事責任能力があると判断した。検察関係者が明らかにした。

 岩倉容疑者は、昨年3月31日~4月6日、祖母の久子さん(当時89)方で、久子さんと父親の正知さん(同68)の首を絞めるなどして殺害後、近くの山中に遺棄。安否確認のために訪れた親族ら3人も同様に殺害したとして、鹿児島県警に殺人容疑などで計3回逮捕されていた。

 地検は、昨年6月から今年1月中旬まで計3回、のべ7カ月半にわたって岩倉容疑者を鑑定留置。犯行当時の、善悪を理解する弁識能力などを鑑定した専門家の意見を踏まえ、刑事責任能力があると判断した。

 岩倉容疑者は逮捕当時、5人の殺害を認める一方、久子さんと正知さんに対する殺意は否認していた。(井東礁)