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 10年前にブームとなった乾燥ナマコのストラップ。青森市の海産物加工会社が本物のナマコで作ったものだが、その後材料の価格高騰で生産をやめていた。「あのストラップに込めた思いをもう一度」。時を経て今年、復活となった。

 とげのある親指ほどの青い物体がキラキラ光る。陸奥湾で取れたナマコを煮て乾燥させ着色したストラップには、「青森県産の乾燥なまこをそのまま使用しております」との説明が。1月中旬から県観光物産館アスパムや新青森駅で販売されている。

 販売元の海産物加工会社「大豊」(青森市)が最初に製造したのは2009年だった。「大きくて肉厚」という青森市のナマコの知名度を上げようと、地元の水産業者らで「あおもりナマコブランド化協議会」を設立、セッケンやTシャツなど関連商品を作った。ストラップもその一つだった。

 当時、市の職員として商品化に携わった大豊のなまこ製品開発室の安田明弘室長(63)によると、乾燥ナマコは小さいと値が下がるため、そのままストラップとして利用しようと考えたという。

 09年に初回製造分の千個をアスパムと青森駅で販売。アスパムにある地場セレクトの中山ひと美さん(38)によると、本物のナマコを使う物珍しさから「きもかわいい」と人気が出て、10日ほどで完売した。追加で製造した1400個も数カ月で売り切れ、一時は製造が間に合わないほどに。当時社長だった平沢次雄会長(70)は「予想外に売れて驚いた」。

 元々ナマコの知名度アップが目的で、メーカー希望価格の千円は赤字覚悟のものだった。しかし、中国での需要が高まったことなどから原料となるナマコの価格が高騰。ある程度の採算が見込める生産が難しくなり、とりやめた。

 その後、大豊ではサプリメントなど、最先端技術でさらにナマコの用途を拡大。平沢会長は「国内に青森のナマコを広めようという、かつての熱を再現したい」と考えるようになった。ナマコの価格は高いままだったが、「利益にならなくてもいい。遊び心も必要」と17年に製造再開を決定した。だが、かつてナマコの着色などをしていた会社は既に廃業。新たな会社を探すところから始め、復活には2年かかった。

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