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 都会に帰って社会に出た元山村留学生が、かつて暮らした泰阜村に戻ってきている。動機にあるのは「最も印象深い生活をした第二の実家、そこに戻る」という思い。この10年の間にぽつりぽつりと戻り、現在、4人が村で職に就いている。山村留学を長く手がける同村総合戦略推進官の辻英之さん(48)は「都会から山村に来て、都会に戻って、最終的に山村に来る。UターンでもIターンでもなく、Sターンです」。

 泰阜村での山村留学の舞台となってきたのは、辻さんが代表を務めるNPO法人「グリーンウッド自然体験教育センター」。受け入れをスタートさせたのは32年前で、毎年十数人が同村田本の生活施設「だいだらぼっち」で共同生活をしながら、村の小中学校に通っている。これまで288人の児童生徒が、1~3年間の留学を体験した。

 参加者のほとんどは東京などの都会っ子だ。泰阜で自主性とたくましさを身につけ、都会の学校へ帰っていく。その彼らが再び泰阜に戻り始めたのは、10年ほど前から。「村に友達がいるんですよね。村のじいちゃん、ばあちゃんたちも顔見知りだし」と辻さん。「『だいだらぼっち』自体が実家のような感覚だと思います。留学後も帰省のような雰囲気で遊びに来ますから」

 山村留学2期生の下田直人さん…

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